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海外パーク制覇を目指す北海道民。自分の旅行の準備や思い出などを記録していきます。

【MCU】フェーズ4を振り返る

アントマン&ワスプ:クアントマニアの公開も2月に迫り、いよいよフェーズ5がスタート!フェーズ4はいまいち盛り上がりに欠けていましたが、これからの下地作りの期間だったと思います。

今回は個人的なTOP3作品と共にフェーズ4を振り返っていきます!

CAUTION
この記事にはMCU作品のネタバレが含まれています。

1位「ワンダヴィジョン」

(結果的に)記念すべきディズニー+オリジナル作品一作目となったこちらのドラマ。MCUのドラマシリーズは正直「映画を長くしただけじゃん」と思うものもありましたが、この作品はきちんとドラマの引きもあり、毎週純粋に楽しみながら見ていました!シットコム風に描くことで、ワンダの造り出す不安定な世界が表現されているのがよかったです。ロペス夫妻の曲も世界観にばっちりすぎて毎週Spotifyで聴いてました。

一方でX-MENクイックシルバーを演じたエヴァン・ピーターズを起用するなどのファンサービスで考察が盛り上がりまくり、思ったような展開にならずファンが落胆する……という空気になってしまったのが残念でした。わたし自身もこの作品を通して「MCUの演出に期待しすぎている」ことを反省しました。前まではうしろにちらっとキャップの盾が映る、みたいなイースターエッグで満足していたのに。

「シー・ハルクの予告でデアデビルを出したのは間違いだった」なんて声もありましたが、わたしはワンダヴィジョンのときに考察が盛り上がりすぎてしまったからあえて出したのかなーなんて思っています。じゃなかったら本編でデアデビルのマスクが映った瞬間「デアデビルが出る!出ない!」とシー・ハルクそっちのけで盛り上がっていたはず。

なにはともあれトミーとビリーは絶対キャスト変更なしでヤング・アベンジャーズとしてMCUに帰ってきて欲しい。お願いケヴィン・ファイギ

2位「ソー:ラブ&サンダー」

やっぱりBIG3の単独作品は盛り上がりますね!この作品でソーは勇退か……なんて思っていましたが、まだまだ現役でやってくれそうでよかったです。ジェーンやシフのカムバックもアツい。作品名が出たときから「『ラブ&サンダー』ってタイトル、ファンキーすぎないか?」なんて思っていましたが、本当に最初から最後まで「ラブ&サンダー」。この映画はまさに色んな形の「愛」の集合体でした。

特に最終決戦の子どもたちのシーンが心に残っています。「僕たち子どもだからできないよ」からの、ソーの力を借りつつプリンセスの服を着たりぬいぐるみを持って戦う。いわゆる「誰でもヒーローになれる」なシーンだったと思います。子どもの扱いについては賛否あったみたいですが、わたしはよかった派。

あとはゴアとのモノクロな戦闘シーンがお気に入り。そのためだけの設定じゃんと言われればそれまでなんですが。

3位「ムーンナイト」

フェーズ4で一番「前後を知らずに楽しめる」作品でした。解離性同一性障害という難しいテーマを扱いつつ、きれいにまとまっていました。

ティーブンとマークというふたりのキャラクターを作品を通し好きになっていける構成もよかった。視聴者に「ふたりともすごい良いキャラじゃん!最後は自由になってハッピーエンド!」……と思わせてからの3人目が登場で「スティーブンは自分が思っているよりも病んでいる」というまさかのバッドエンド風のラスト。3人目の存在は作中で仄めかされていましたが、まさかラストまで見せてこないとは。

主演オスカー・アイザックの演技が上手すぎました!ひとりで複数の人格を演じつつ、今どのキャラクターなのかわからなくならないのがすごい。見ていて本当に引き込まれました。

審査員特別賞「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」

この作品はちょっと特殊なので審査員特別賞となりました。(?)今までの人生の中でスパイダーマンにどう出会ってきたか、どう観てきたかによってかなり評価が分かれるなという作品でした。受け入れられない人がいるのはわかります。

でもいいんだよ細けぇことは!という精神で見れたので間違いなくわたしにとっては神作でした。トビーとアンドリューがこの作品に出るという選択をしてくれたこと、本当に感謝しています。MJをキャッチした時のあのアンドリューの顔を見られて悔いなし。I love you guys.

これでMCUスパイダーマン三部作は完結した訳ですが、もはや三部作構成のオリジン。最終作で「大いなる力には大いなる責任が伴う」を持ってくるという演出も良きでした。

どの世界のスパイダーマンも大切な人を失って成長していきますが、最初は恵まれていたMCUピーターも結局大切な人を全員失い、理解者が誰もいない世界の中で親愛なる隣人を続けていくと思うと……ウッッ

果たしてどうなるフェーズ5

フェーズ4の個人的TOP3として紹介してきましたが、ほぼ順不同。「これは1位でしょ!」みたいな作品が無く、加点法的なランキングになってしまいました。

おもしろい作品はたくさんあったんですが、ラストが納得いかなかったりストーリーやキャラやの扱いに不満がある作品が多すぎた。あとポストクレジットシーンも「誰?」みたいなのが多すぎて盛り上がらないというか、あまり「続きを見たい!」という気持ちになりきれませんでした。

MCU自体作品数が多くなりすぎたこともあり、もう1作品ごとの評価は下しにくくなっている感じがします。フェーズ4からはディズニー+オリジナルのドラマシリーズも始まり、ドラマと映画を同じ天秤にかけるのもちょっと違うかななんて思ったり。

もはやMCUは全作品見る前提じゃなくなるんですかね。全作品わからなくても問題ないストーリー展開になったり(わかる人にはわかる的なシーンが増えるとか)、アベンジャーズのような集合作品を見て気になったキャラクターの個人作品を追っていく楽しみ方になったり。何なら既にそうなりつつある?

エンドゲーム後にMCUを追うのを諦めてしまった人も多いと思います。引退していった大人気ヒーローたちの穴を新人ヒーローが埋めていけるのか!?広げまくった風呂敷(マルチバース)を上手く扱えるのか!?楽しみにしています!